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企業ってどうして社会にあるんですかね
2012年10月12日
企業って何なんでしょうね。企業はなぜ社会に存在しているのでしょうか?その役割、目的は何なのか、そんなことを考えてみました。
「企業」という実態を分析するために、これまで様々なアプローチ、観点があります。
従来、企業をみる主たる観点は、以下のようなものがあります。
(1) 所有・出資(私企業、公企業、公私混合企業)という観点
(2) 法律的観点(株式会社、合同会社、合名会社、合資会社)
(3) 企業規模や活動範囲という観点(大企業、中小企業、グローバル企業など)
(4) 業種・産業という観点
(5) 組織-管理の観点
(6) 経済体制(資本主義-社会主義など)からの観点
(7) 文化の相違(たとえば、日本的経営など)という観点
企業というものを理解するには、これらの観点も重要ではあるけれど、企業が求められている現状と照らし合わせると、なんだかしっくりこないのではないでしょうか。
従業員の生活を守れ・能力を活かせ、社会的責任を果たせ、社会的貢献をなせ、企業も市民であれなどなど、今日の企業は、求められる役割が多岐にわたり、様々な要求が突きつけられてるのです。
特に日本では、「あれ?企業って経営者がお金儲けすればいいんじゃないの?」という、企業を私的到富手段として捉えている人は少なくなっています。余談ですが、昔、私は大学進学で経営学部に決まったら「社長になって金儲けするんだね」と言われたもんです。今、経営学部を卒業しても社長になる人を探すのは・・・いるんですかね。
ともかく、現代企業は、企業の中で何がなされているのか、人はどう働くべきか、組織と社会の関わりはどうすればいいのか、など、なぜ企業は社会に存在するのか、その役割は何かについて問われる時代になっています。かなり広い範囲で企業とは何かを考える必要があります。
そういった中、ドラッカーは、マネジメントには3つの役割があるといっています。『マネジメント』から引用してみましょう。
(1) 自らの組織に特有の使命を果たす
(2) 仕事を通じて働く人たちを生かす
(3) 社会の問題について貢献する
ドラッカーがいうマネジメントの3つの役割、これらが新たな企業観を明示しています。そして、ドラッカーの企業観が、私的目的の手段となりがちな企業活動を社会的役割を与えてくれます。そして、「士農工商」という言葉があったように「商い=金儲け=後ろめたさ」というイメージを払拭し、マネジメントそのものに希望を持たせてくれます。
では、ドラッカーは具体的に何を言っているのか、私たちの身近なものとして寄り添えるのか、という話をしていきたいのですが、ブログにしては文章が長くなってきたので、とりあえずこの辺で。続きは近日中に。
浜松ドラマケ勉強会とは?

「企業」という実態を分析するために、これまで様々なアプローチ、観点があります。
従来、企業をみる主たる観点は、以下のようなものがあります。
(1) 所有・出資(私企業、公企業、公私混合企業)という観点
(2) 法律的観点(株式会社、合同会社、合名会社、合資会社)
(3) 企業規模や活動範囲という観点(大企業、中小企業、グローバル企業など)
(4) 業種・産業という観点
(5) 組織-管理の観点
(6) 経済体制(資本主義-社会主義など)からの観点
(7) 文化の相違(たとえば、日本的経営など)という観点
(出所)三戸浩・池内秀己・勝部伸夫『企業論』(第3版),有斐閣アルマ,2011年。
企業というものを理解するには、これらの観点も重要ではあるけれど、企業が求められている現状と照らし合わせると、なんだかしっくりこないのではないでしょうか。
従業員の生活を守れ・能力を活かせ、社会的責任を果たせ、社会的貢献をなせ、企業も市民であれなどなど、今日の企業は、求められる役割が多岐にわたり、様々な要求が突きつけられてるのです。
特に日本では、「あれ?企業って経営者がお金儲けすればいいんじゃないの?」という、企業を私的到富手段として捉えている人は少なくなっています。余談ですが、昔、私は大学進学で経営学部に決まったら「社長になって金儲けするんだね」と言われたもんです。今、経営学部を卒業しても社長になる人を探すのは・・・いるんですかね。
ともかく、現代企業は、企業の中で何がなされているのか、人はどう働くべきか、組織と社会の関わりはどうすればいいのか、など、なぜ企業は社会に存在するのか、その役割は何かについて問われる時代になっています。かなり広い範囲で企業とは何かを考える必要があります。
そういった中、ドラッカーは、マネジメントには3つの役割があるといっています。『マネジメント』から引用してみましょう。
(1) 自らの組織に特有の使命を果たす
(2) 仕事を通じて働く人たちを生かす
(3) 社会の問題について貢献する
(出所)P.F.ドラッカー『マネジメント(エッセンシャル版)』,上田惇生編訳,ダイアモンド社,2001年。
ドラッカーがいうマネジメントの3つの役割、これらが新たな企業観を明示しています。そして、ドラッカーの企業観が、私的目的の手段となりがちな企業活動を社会的役割を与えてくれます。そして、「士農工商」という言葉があったように「商い=金儲け=後ろめたさ」というイメージを払拭し、マネジメントそのものに希望を持たせてくれます。
では、ドラッカーは具体的に何を言っているのか、私たちの身近なものとして寄り添えるのか、という話をしていきたいのですが、ブログにしては文章が長くなってきたので、とりあえずこの辺で。続きは近日中に。
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