2009年から2014年の間、26回にわたって開催されていた「浜松ドラッカー勉強会」の公式ブログです。ドラッカーの理念をベースに、経営やマーケティングに関して学ぶ場所でした。現在は開催されていません。
【第15回】ドラマケ勉強会~『ネクスト・ソサエティ』を読む!!! を開催
第15回のテーマは・・・ドラッカーに戻って『ネクスト・ソサエティ』を読む!!!
マーケティングやマネジメントの理論の基本をおさらいしながら、実践的な考え方を勉強しました。
人口問題、雇用形態の変化、製造業の変化、市場の多様化、知識労働者のあり方・・・・・などなど、ドラッカーが本の中で言っている「大事なのは経済の変化ではなく社会の変化である」ということについて、熱い議論を交わしました。
今回は「日本の読者へ」「初めに」「第Ⅰ部(3章~7章)」の予定でしたが、皆さんの熱い議論のおかげで、3章までで時間となってしまいました。
しかし、これらのことが10年も前にここまで具体的に書かれていたなんて、改めて驚きと感心の連続です。
業種も役職も年齢も違う人たちが一つの本に向き合い、今後の未来を考えるということはなかなかない機会でありとても濃い勉強会となりました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
まずはドラッカーってどんな人?からおさらい
『ネクスト・ソサエティ』発表の様子
浜松ドラマケ勉強会とは?

ドラッカーの理念をベースに、経営やマーケティングに関して学ぶ、オープン勉強会です。
浜松ドラマケ会公開講座は、基本奇数月の第三月曜日ですが、祝日の場合のみ翌週(第四月曜)になります。
どなたでもご参加いただくことができ、お申し込みはFacebookページのイベントで受け付けています。
⇒浜松ドラマケ勉強会Facebookページはこちら
サービスは現場で起きている!

大手ハンバーガーチェーン店の「60秒サービス」が話題になっていますね。「お会計終了後から商品お渡しまでの時間を砂時計(ドライブスルーはタイマー)で計測し、もし商品のご提供に60秒を超えてしまったら、バーガー類の無料券をプレゼント!」というキャンペーンです。
本当に60秒で出来るのか、出来た商品はどうなっているのか?お店や店員の様子はどうなのか?と興味は尽きませんが、話題に上がることで店側のマーケティングの狙いどころにハマっているような気もします。
■「60秒サービス」の「サービス」とは何を指しているのでしょうか?
60秒を計測することなのか、60秒何かがサービスされるのか、注文された商品をお客様に届けることなのか、無料券をプレゼントすることなのか、明確ではないですよね。せっかくなので、この機会に「サービス」についてちょっと考えてみましょう。
コトラーによると、サービスとは「一方が他方に対して与える、本質的に無形の活動またはベネフィットであり、結果として何の所有権ももたらさないものである」と定義されています。経済活動において形をもたない価値すべてを示します。
サービスには、
(1) 形がない(無形性:intangibility)
(2) 生産と消費が同時に発生する(同時性あるいは不可分性:simultaneity・inseparatability)
(3) 品質を標準化することが難しい(異質性:heterogeneity)
(4) 保存ができない(消滅性:perishability)
といった通常の有形製品と異なる特性があります。サービス・マーケティングにおいてはこれらの特性を考慮しなければなりません。
■サービスは現場で起きている!
『サービス・マネジメント』の著者であるカール・アルブレヒトとロン・ゼンケは「サービスは競争優位のツールではない。競争優位そのものである」とした上で、「人は製品やサービスを購入するのではない。期待を買うのである」といっています。
形のある商品は、購入前に触ったり臭いをかいだり試したりすることができますが、形のない商品は、店舗の様子や店員のサービス、提示される情報、支払う対価に対するイメージなどで「事前に期待する」しかありません。
サービスは「生産と消費が同時に発生する」ため、顧客がサービスを体験するその瞬間まで品質が確定することができません。そうなんです、「事件は現場で起きている!!」のです。したがって、サービスが発生する瞬間瞬間、特に企業側は真剣勝負でなければなりません。
「100点満点のサービスを提供していても、1つのミスが顧客の期待を0にしてしまう」、とよく言われますが、実際は「0」ではなく「マイナス評価」を顧客の心に刻む結果になります。そして、顧客のマイナス評価は「0」まで持ち上げるのにはコストがかかってしまいます。
果たして、今回の大手ファーストフード店の現場では何が起こっているのでしょうか。価格競争の果てに、サービスによる競争優位性を確保しようとしたものなのか。だとしたら、その効果や狙いをどこの置いているのか。顧客の評価はどうだったのか。キャンペーン終了後の成果にも注目したいですね。
浜松ドラマケ勉強会とは?

ドラッカーの理念をベースに、経営やマーケティングに関して学ぶ、オープン勉強会です。
浜松ドラマケ会公開講座は、基本奇数月の第三月曜日ですが、祝日の場合のみ翌週(第四月曜)になります。
どなたでもご参加いただくことができ、お申し込みはFacebookページのイベントで受け付けています。
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【第15回】ドラマケ会~ドラッカー『ネクスト・ソサイエティ』を読む
◆ 満席につき募集は締切りました。ありがとうございます。◆
新年明けましておめでとうございます。2011年1月17日に第1回目をスタートさせた当勉強会、おかげ様で2年間で14回開催し、3年目を迎えることとなりました。本年もしっかりドラッカーを中心にマネジメントやマーケティングについて勉強していきます。

第15回のテーマは、ドラッカーに戻って『ネクスト・ソサイエティ』を読む!!!
マーケティングやマネジメントの理論の基本をおさらいしながら、実践的な考え方を勉強します。
* 指定本はコチラから
開催日までに読破したうえで、12月末に出された課題を準備してから参加してください。課題については、FBページからお尋ねください。
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夕食として、グレース工房さんご提供の薬膳カレーを提供します。
脳を30種類に天然スパイスで刺激して、なおかつグレース工房(精神・身体・知的障がい者の自立支援事業者)さんの事業に協力します。
日 時 : 2013年 1月 21日 (月) 18:30~21:30 (18:30~夕食 19:00~勉強会)
料 金 : 1500円 (場所代とカレー飲食込み)
会 場 : 浜松市中沢町65-15 地域の茶の間「てまえみそ」

駐車場 : あり
持ち物 : 指定の本(電子書籍可)、筆記具
定 員 : 20名 (申込制先着順) → お席が確保できない場合もあります。お早めに!

浜松ドラッカー&マーケティング勉強会
Facebookページにて受付中
お申し込みはコチラ
自らの強みを知り、チャンスをつかむ
ドラッカーは何事かをはじめるときには、「自らの強みを知りなさい」と繰り返し説いています。
しかし、「誰もが自らの強みについてはわかっていると思う。だがたいていは間違っている。わかっているのはせいぜい弱みである」『明日を支配するもの』と言っています。
そうなんですよね。自分が得意、強みだと思っていても、他人や社会からは評価されることは少なく、別のことで評価されていることは多々あります。例えば、私もかつては研究活動をやっている自分に価値があると思っていましたが、実際、社会にでて評価されていたことは、大勢の前で話をすること、相手の話を整理整頓すること、整理整頓したことを文章や図で表現することでした。
これは個人だけの話ではなく、もちろん組織である企業にも当てはまる話です。しかし、企業の方々とお話しさせていただくと、なかなか自社の強みを正確に把握しているのはそれほど多くありません。外部から指摘されて初めて気付くことが多いです。
ですが、ドラッカーが「自らの強み、仕事の仕方、価値観がわかっていれば、機会、職場、仕事について、私がやります、私のやり方はこうです、こういうものにすべきです、他の組織や人との関係はこうなります、これだけの期間内にこれだけのことを仕上げます、と言える」『明日を支配するもの』というように、自分の強みから出発すれば、おのずと仕事のやり方や成果のめどがわかり、相手に説明することができるようになります。企業であれば、明確な経営計画を策定することができるでしょう。
最後に、「自らの成果をあげる存在にするのは、自分自身である」『プロフェッショナルの条件』とドラッカーは言います。
成果をあげることのできる自分になるために、自らの強みを知り、チャンスをつかんでみませんか。ドラッカーの言葉には、私たちを後押ししてくれるパワーがありますね。
来年度の勉強会も、ドラッカー本を中心に進んでいきますよ。はじめての参加も大歓迎!!「こんなに中身の濃い勉強会は他にはない」とのお声を頂いております!来年も何卒よろしくお願い申し上げます。
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ドラッカー本とどう向き合うか
当勉強会の参加メンバーも、同じ時間を共有しながら各々違う「成果」を持ち帰っているかと思います。
日本では、ドラッカーブームもこれまで何度かあり、名だたる経営者の本棚にはドラッカーの著作が1冊は置いてあると言われています。
一方、「米国の主要なビジネススクールにいる教授の多くは、ピーター・ドラッカーの本をほとんど読まない。ドラッカーの考えにもとづいた研究もまったく行われていない」とは前々から言われていたことでした。
その理由は、「科学」ではない、ということです。ドラッカーは、「しっかりした経営理論の構築と、その理論から導かれる仮説を、統計分析や実験などのなるべく科学的な方法で検証」していないと評されています。
(引用)入山章栄"世界で「知の競争」に勝つには、ドラッカーを読んでいるヒマはない 第1回: 世界中で進む「経営学の科学化」"日経ビジネスオンライン,2012年12月11日
実は、日本の経営学の各種学会でもドラッカーを積極的に評価し、研究している人は少数派です。「ドラッカー、読んだことないよ。どこがいいの?」と経営学の教授に言われたことも少なくありません。数年前のドラッカーブームのおかげで、学会の全国大会でもドラッカーが取り上げられるようにようやくなりました。
米国研究者が評価していないから、日本の学界でもあまり取り扱われてないから、ドラッカーはダメ、ではありません。一生のうちに出会える書籍なんて数が知れているし、出会ったとしても、本を読み込むか、素通りするか、時間をおいて読み直すか、など本をどう向き合うか、付き合うかによって評価が分かれて当たり前です。
ただ、世の中の多くの人が「いいね!」と評価しているものについては、好き嫌いを問わず、本を手に取り、目次を眺め、はじめの数行を読んでみるのもいいでしょう。多くの人が評価するには理由があるはずです。それをどう捉えるかご自身を試してみるのもいいでしょう。
ドラッカーの書籍は数多く出回っていて、どれから手を付けていいかわからないかもしれません。大丈夫です。解説本もありますし、サイトでも紹介されていますので、参考にされるといいでしょう。
日本の著名な経営者が支持し、何度もブームが起きるドラッカー。体系的なマネジメントツールが示されておらず、数値や統計などで裏打ちされておらず、科学的でなくとも、「実践への示唆を与える優れた啓蒙書」であり、前に進むヒントを与えてくれる、これでいいのだ、と思えるものであるのは間違いないでしょう。
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コレよコレ、知識労働者
「知識労働者」もその1つです。
ドラッカーは1960年代には「知識」や「知識社会」の到来について言及していますが、『ポスト資本主義社会』(1993年)、『ネクスト・ソサエティ』(2002年)では、より詳細に「知識社会」や「知識労働者」そして「知識」を中心としたマネジメントについて述べています。
労働者にはいろんなタイプがあるのですが、ドラッカーの理論において頻繁に登場するのは、肉体労働者、工場労働者、サービス労働者、そして、知識労働者です。
『ポスト資本主義社会』を読んだとき、「知識労働者」がこれからの社会の中心になることを知りました。当時、まだ学生だった私自身が、これから先「知識労働者」を目指さなければと強く思った本でした。
知識労働者とは、「仕事に正規の高等教育を必要とする人たち」で、先進国社会でもっとも増加している労働力です。もちろん日本も知識労働者は増加していますが、ドラッカーは日本は製造業労働者がまだま多い国だといってますね。
また、ドラッカーは知識社会では、「性別と関係なく、知識労働者は専門家である」といい、女性の活躍の場が増加することも指摘してくれているのも嬉しいかったです。
「コレよコレ!私が働くとしたらまさにコレ。どんぴしゃ、大当たり!!」と何かを発見した心持ちでした。
当時、文系、経営学部、大学院、女性、といった就職活動ではネガティブ要素満載だった私の希望のキーワードでした。まぁ、今思えば、「知識労働者」として一人立ちできるようになるには、並大抵の努力では生き残れない、ということを知らなかったわけですが。
あんまり詳しく書くと、次回の勉強会のネタばれになってしまうので、「知識労働者」の具体的なことについてはまた今度。
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やっぱり経営者はスゴイ~語源からたどる
自ら起業しよう、経営者になろう、としたことはまだありません。なぜなら、経営やマーケティング、とくに経営者の役割や使命などについて知れば知るほど、「経営者って凄すぎる」としか思えないからです。
今回は、「経営者はスゴイ」ということを語源からたどってみましょう。
まず、起業しようと決心しますよね。
【entrepreneur】は「企業家、起業家」という意味ですが、よく見ると「請負人(contractor);興行主、座元」と続いています。語源はマルコポーロ時代に生まれたフランス語で、もともとは「仲買人」を意味しています。当時を想像してみれば、「帆船で世界を巡り、危険や災難に立ち向かいながら命をかけて事業を成し遂げる果敢な商売人のことを指していた」ことがわかります。
起業を決心し作った会社は、ベンチャー企業となり、市場に飛び出します。
ベンチャー【venture】は、
1 (結果の予測できない)冒険的企て,(特に危険な)冒険
2 投機的事業,投機,思わく,やま;投機の対象(物)
を意味し、【entrepreneur】とほぼ同義であり、生命・財産に危険が及ぶ心配のある場合に使われています。ちなみに、アドベンチャー【adventure】は、「一般的な語で、危険のあるなしにかかわらず、わくわくする冒険」に用いるそうです。
起業しベンチャー企業として旅立つことは、リスクが高く、チャレンジ度も高く、投機的であり、危険や災難が待受けており、命をかけて成し遂げる覚悟が必要なのだ、と言語的には訴えています。
さて、起業したあなたが目指すのは、消費者【consumer】が集う市場ですよね。【consumer】とはとても恐ろしい存在です。
その動詞である【consume】を見てみると、
1 …を消費[消耗]する、使い果たす;…を浪費する
2 …を食べ[飲み]尽くす、(すっかり)平らげる
3 〈火災・病気・悲嘆などが〉…を消滅させる、破壊する
4 〈嫉妬(しっと)・憎悪・野心などが〉〈人を〉夢中にさせる、身を焦がす;〈人の心に〉食い入る
とあり、消費者【consumer】は、あなたの経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を喰い尽してしまうかもしれません。
起業家であるあなたはの武器は、「マネジメント【management】」しかありません。
動詞である【manage】の意味は、
1 …をなんとかなし遂げる;首尾よく[うまく]〈…〉し遂げる、どうにかして〈…〉する;不覚にも〈…〉する
2 〈会社などを〉経営[管理]する;…を世話する;…を利用する;…をうまく処理[処分]する;〈金銭の〉管理をする、〈時間の〉都合をつける;〈人を〉うまく扱う、思いどおりに動かす
3 〈機械・武器などを〉(うまく)操縦する、あやつる、取り扱う
4 〈馬を〉訓練[調教]する
起業家であるあなたはマネジメント力を発揮し、消費者【consumer】を顧客【customer】(習慣化した人、リピーター)に変える努力が必要です。
ドラッカーは、企業の目的は「顧客の創造(creating customer)」の1つしかない、と言います。
【creative 】は、
1 創造[創作,独創]力のある、創造的な
2 (…を)生み出す、作り出す
3 ((おどけて))事実をねじ曲げた、歪曲(わいきょく)[粉飾]した
という意味からみても、顧客を創り出す、独創するというのはそう簡単にはいきません。事実をねじ曲げる誘惑にかられ、社会的責任を追求される事件を起こしてしまうかもしれません。
加えて、ドラッカーは企業の機能は「マーケティングとイノベーション」の2つである、と言います。
【marketing】は、「market(市場)」を「~ing(進行形)」し続ける、つまり、市場を作り、動かし続けるということです。
【innovation】は、
1 新機軸。革新。
2 新製品の開発、新生産方式の導入、新市場の開拓、新原料・新資源の開発、新組織の形成などによって、経済発展や景気循環がもたらされるとする概念。シュンペーターの用語。また、狭義には技術革新の意に用いる。
という意味です。日本では「技術革新」と訳され使われていますが、本来は「新機軸」「革新」とあるように、「従来のモノ、しくみ、組織などを改革して社会的に意義のある新たな価値を創造し、社会に大きな変化をもたらす活動全般」を指します。
つまり、社会をひっくり返すほどの出来事でなければイノベーションではないのです。ドラッカーも「素晴らしいアイデア」なるものを事業化することは否定的で、イノベーションとしてあてにできないものとしています。
どうでしたか?語源からみてみるとなんだか起業すること、経営者になること、を脅して辞めさせようとしている感じですが、そうではありません。起業すること、経営者になることは、危険や災難があろうとも、社会にとって何らかの影響を与える存在になる、ということだと私は理解しています。しかも、簡単には辞めれません。従業員を抱えていればなおさらです。
「経営者になる」覚悟と勇気、社会に対する使命と責任、数々の困難を乗り越えて行こうと決意できるか、できないか、そこが経営者になれるかどうかの分かれ道、ですね。
■辞書の引用はわかりやすいように、「yahoo! 辞書」を使わせていただきました。
浜松ドラマケ勉強会とは?

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【第14回】ドラマケ会~「競合と戦わずして勝つ戦略」を読む―発表編~を開催
今回は、「競合と戦わずして勝つ戦略」を取り上げ、マーケティング理論の基本をおさらいしながら、
『補聴器専門店「●●●●」がとるべき戦略は?』を宿題に、実践的マーケティングプランについて皆さんに3分ずつのプレゼンをしていただきました。
発表後は、「アンゾフの成長マトリックス」や「ポーターのファイブフォース」に皆さんのアイデアを当てはめて足りないところはなかったのか検証を行いました。
ひとつのテーマについて、業種も役職も年齢も違う人たちがそれぞれのマーケティング&マネジメント案を出し合い発表するということはなかなかない機会であり、「専門が違うとこんなに多彩なアイデアが出るんだ!」という気づきが多く、とても濃い勉強会となりました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
今回も薬膳カレーで脳を活性化してスタート
参加者のマーケティングプラン発表の様子
ポーターのファイブフォース理論でプランを検証
アンゾフの成長マトリクスでプランを検証
次回の開催予告
次回のテーマは・・・ドラッカーに戻って「ネクスト・ソサイエティ」を読む!!!
夕食として、グレース工房さんご提供の薬膳カレーを提供します。
脳を30種類に天然スパイスで刺激して、なおかつグレース工房(精神・身体・知的障がい者の自立支援事業者)さんの事業に協力します。
どなたでもご参加自由です。お気軽にご参加くださいませ。
⇒参加申し込みはFacebookイベントで受付中
日 時 : 2013年 1月 21日 (月) 18:30~21:30 (18:30~夕食 19:00~勉強会)
定 員 : 20名 (申込制先着順) → お席が確保できない場合もあります。お早めに!
料 金 : 1500円 (場所代とカレー飲食込み)
会 場 : 浜松市中沢町65-15 地域の茶の間「てまえみそ」

駐車場 : あり
持ち物 : 指定の本(電子書籍可)、筆記具
宿題 : 後日発表します。
浜松ドラマケ勉強会とは?

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戦場は顧客の心の中に
かつて「低価格競争」の代名詞だったハンバーガー業界は、付加価値メニューやサービスの提供で差別化をはかっています。牛丼チェーンも牛丼の値下げ競争で体力を消耗しつくし限界にきています。電機メーカーは世界規模の価格競争に負け、「負け組」だと社長自ら宣言した企業もありましたが、生き残りのカギは独自技術や付加価値であると言っています。
低価格競争は、ライバルとの相違を消費者に明確に示すことができるものですが、競争の激化は経営体力を疲弊させ安定した経営ができなくなる、というのはマーケティングや商業の教科書に必ず書いてあることです。
日本マクドナルドの原田社長は、かつての「59円バーガー」の低価格戦略は「間違った経営戦略」とし、「独自の価値を常に創造しなければ、価格競争に向かうのは当たり前。日本企業は価格でなく価値で勝つ」と言っています。
『競合と戦わずして勝つ戦略』の著者、丸山氏は、「顧客のニーズやウォンツをつかみ、それに応えて顧客を満足させる」という「顧客志向コンセプト」が機能しなくなってきたと指摘しています。細分化しつくされた市場、その細分化された市場でひしめきあって競争する数多くの企業。どこも同じような機能を持つ商品が店頭に並び、消費者を惑わしているといいます。そうなると、上記のとおり、消費者への一番のアピールは「価格」となり、また経営体力を消耗させる無限ループに陥ることになってしまいます。
丸山氏はこの局面を打破するには、「競争志向コンセプト」こそが企業が生き残るための基本理念であると提示しています。「どのように差別化して競合と戦っていくか」に注力する“知的戦い”であるといいます。
焦点は「差別化」ですが、とくに「顧客の心の中での差別化」にある、というのが注目すべき点でしょう。
「心の中での差別化」とは、「競合品にはない新しい特徴を自社商品の優位性として“顧客の心”に鮮明にアピールすること」と定義しています。この「心の中での差別化」を「戦略」をとおして、「持続可能な優位性」と出来る企業が生き残れる、と言っています。
では、生き残れる企業になるために、自社の顧客に対する「心の中での差別化」をどう構築し、「戦略」とし、「持続可能な優位性」へと転化していくのか?既存理論でいえば、「付加価値(バリュー)」「知覚マーケティング」とどう異なるのか?、浜松の企業にあてはまるのか?などなど、とても気になるところではないでしょうか。
実際の現場と照らし合わせながら、熱い議論を戦わせております。そんな勉強会の第14回目は、11月19日(月)です。若干お席があるようですので、ご興味ある方は早急にFacebookページからどうぞ。ご参加お待ちしております!
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ドラッカーとコトラーのマーケティング

「マネジメント」という言葉を世に広めたのはドラッカーである、のはご存知かと思いますが、ドラッカーが「マーケティング」の重要性についていち早く指摘したのはあまり知られていません。
従来の「誤ったマーケティングの理解」は、「自分たちは売る側である」というアプローチからくるものでした。
・ 何が売れているのかを調べる
・ 「何を売りたいのか」で考える
・ どうすれば売れるのかを考える
・ データ分析中心の作業
ドラッカーは、まず、マーケティングがあくまでもマネジメント活動の一部であり、顧客を創造するために、「イノベーション」と合わせて企業が担う基本機能と位置付けました。そのうえで、マーケティングを「組織をして成果を上げさせるための道具・機能・機関」と定義しました。
つまり、真のマーケティングは「顧客」からスタートし、アプローチすることとなります。
・ 現実、欲求、価値を理解する
・ 「顧客は何を買いたいか」を問う
・ 顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足がこれであると言う
ドラッカーは、究極的には「マーケティングの理想は販売を不要にすること」とし、マーケティングの目的は、「顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすること」だとしたのです。
マーケティングと言えば、コトラー。論点をマーケティングに絞り込み、その体系化に注力したのがフィリップ・コトラーです。コトラーも数多くの著作を世に送り出していますが、マーケティングの研究者だけあって、その時代、状況など変化に対応して、自身の理論や主張を柔軟に対応させています。コロコロ言うことがかわっていくのでコトラーは好きじゃない、と言う人もいますが、マーケティングの研究者として当然だと私は評価します。
コトラーはドラッカーのマーケティング論を発展するカタチで、「どのような価値を提供すればターゲット市場のニーズを満たせるかを探り、その価値を生み出し、顧客に届け、そこから利益を上げること」と、マーケティングを定義しています。基本的にコトラーのマーケティング定義も、ドラッカーの考えとそれほど大きな違いがないことが分かるでしょう。
当勉強会の名前にも入っている「マーケティング」という言葉。
「マーケティング」という言葉はよく聞くけど、具体的にはどういうことなのかを理解し、ビジネスの現場で活用し成果をあげるにはハードルが高いようです。ドラッカーやコトラーといった代表的な研究者の定義を理解することで、マーケティング理解への第1歩にしたいですね。
浜松ドラマケ勉強会とは?

ドラッカーの理念をベースに、経営やマーケティングに関して学ぶ、オープン勉強会です。
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